メカニカルキーボードの軸:リニア、タクタイル、クリッキーの違い

メカニカルスイッチは各キーの下にあるバネ入りの部品で、感触は3種類あります。リニア(赤軸など)はなめらかに沈み、押す力が最後まで均等に増えていきます。タクタイル(茶軸など)は、キーが入力される直前に指で感じる小さな引っかかりがあります。クリッキー(青軸など)はその引っかかりに、耳で聞こえるクリック音が加わります。感触と音で選びましょう。ゲームでタイミングを左右するのは、キーが入力されるまでにどれだけ沈むかです。

キーボードの全キーをテストする

リニア 最後までなめらか

タクタイル 指で感じる引っかかり

クリッキー 引っかかりとクリック音

測定値ではなくイメージ図です。キーが沈むにつれて(横方向)、どれだけの力で押すか(縦方向)を表しています。点線はキーが入力されるアクチュエーションポイント、丸は引っかかりの位置です。実際のスイッチのCherryの数値は下の表にあります。

リニア、タクタイル、クリッキー:それぞれの感触

5つのスイッチのCherry公式の数値

CherryのMX2Aシリーズを見ると、3種類の違いが数字でわかります。以下はCherryのサイトにある各スイッチの仕様表の数値です。

5つのスイッチのCherry公式の数値
スイッチタイプ作動荷重アクチュエーションポイント総ストローク耐久性
Cherry MX2A Redリニア45 cN(約46 g)2.0 mm4.0 mm1億回以上
Cherry MX2A Silent Redリニア、静音45 cN(約46 g)1.9 mm3.7 mm5000万回以上
Cherry MX2A Speed Silverリニア45 cN(約46 g)1.2 mm3.4 mm1億回以上
Cherry MX2A Brownタクタイル45 cN(約46 g)2.0 mm4.0 mm1億回以上
Cherry MX2A Blueクリッキー50 cN(約51 g)2.2 mm4.0 mm5000万回以上

cNはセンチニュートンで、Cherryが使っている単位です。1 cNはおよそ1 gの重さにあたります。BrownとBlueについては、Cherryの製品の特長欄に仕様表より高い「operating force」(55 cNと60 cN)が書かれていますが、同じ条件で比べられるよう、5つとも仕様表の作動荷重を載せています。

数字で何が変わるか

ゲーム向けの選び方

キーが沈むまでの時間も入力遅延の一部です。毎秒240コマで撮影すると、ふつうの打鍵でキーが沈みきるまでに4〜8コマかかっていました(キーボードの遅延)。アクチュエーションポイントが浅いほど早く入力されます。CherryはSpeed Silverを、Redの2 mmに対して1.2 mmにしてゲーム向けに作っています。磁気式やアナログ式のスイッチを使ったキーボードでは、アクチュエーションポイントを自分で設定でき、ラピッドトリガーは決まった位置ではなく、自分で選んだ距離だけキーが戻った時点で入力を解除します。すばやいタップやストレイフ向けの機能です。

タイピング向けの選び方

タイピングでは、スイッチは快適さの問題です。タクタイルの引っかかりがあると、キーが入力された時点で押すのをやめられるので、それを好む人もいます。ただし速さを決めるのはスイッチではなく練習です。タイピングテストで自分のキーボードを試し、まだ指がキーを探しているならタッチタイピングから始めましょう。

音

クリッキーは、音が鳴るように作られています。リニアとタクタイルは静かですが、底まで当たればカチャッと鳴ります。Silent Redのような静音タイプは、それを和らげる緩衝材を備えています。部屋やオフィス、ボイスチャンネルを共有しているなら、静音スイッチを選ぶのが思いやりです。

今のキーボードを確かめる

スイッチを替える前に、今のものが正常か確かめましょう。キーボードテストは押したキーをすべて表示し、キーボード二重入力テストは二重に入力されるスイッチを見つけます。文字が二重に入力されるなら、キーボードの二重入力をご覧ください。

出典:Cherry、MX2Aスイッチのページ(英語)「Red」「Silent Red」「Speed Silver」「Brown」「Blue」、Wooting(英語)「How to set up Rapid Trigger」。毎秒240コマの数値はDan Luuによるもので、キーボードの遅延で紹介しています。