タッチタイピング:どの指でどのキーを打つか

タッチタイピングとは、キーを見ずに打つことです。左手の指をA、S、D、Fに、右手の指をJ、K、L、;(セミコロン)に置きます。これがホームポジションです。親指はスペースキーに置きます。各指は、自分のホームキーの真上と真下のキーを担当し、人差し指はその隣の列も担当します。1つ打つたびに、指はホームポジションに戻します。見るのは手元ではなく画面です。

タイピングテスト

  • 小指
  • 薬指
  • 中指
  • 人差し指
  • 親指
  • ホームポジション

キーボードのキーを押すと、ここでそのキーが光り、打つ指が表示されます。パソコンでキーを押すと、ここでそのキーが光り、どの指で打つかがわかります。

日本語配列(JIS)のキーボードを、各キーを押す指の色で塗り分けた図です。枠で囲んだキーがホームポジションで、FとJの印は人差し指で触れてわかる突起です。

どの指でどのキーを打つか

どの指でどのキーを打つか
指担当するキー
左手の小指A半/全1QZ
左手の薬指S2WX
左手の中指D3EC
左手の人差し指F45RTGVB
右手の人差し指J67YUHNM
右手の中指K8I,
右手の薬指L9O.
右手の小指;0-^¥P@[:]/\
親指スペースキー

小指は、それぞれの側のTab、英数(Caps Lock)、Shift、Enter、Backspaceも押します。英字の大文字を打つときは、反対の手でShiftを押します。右手で打つ文字なら左Shift、左手で打つ文字なら右Shiftです。

FとJに突起がある理由

FとJのキーにある小さな突起のおかげで、人差し指は見なくてもホームポジションを見つけられます。突起を感じるまで手を動かせば、ほかの指は自然にその隣のホームキーに収まります。位置がわからなくなったら、手元を見ずに、もう一度突起を指で探しましょう。

タッチタイピングか、キーを見ながら打つか

キーを見ながら打つ方法(ハント・アンド・ペック)は、キーを1つずつ目で探し、左右それぞれ1〜2本の指で押す打ち方です。これでも打てますし、独学で覚えた人には10本より少ない指で速く打てる人も多くいます。ふだんパソコンで文字を打つ30人の指の動きを記録した2016年の研究では、使う指が少ない人でも、タッチタイピングをする人と同じくらいの速さに達していました。

その研究で速さを分けたのは、指の本数ではありませんでした。同じ文字をいつも同じ指で押すこと、次のキーに早めに備えること、手をあまり動かさないことです。タッチタイピングで身につくのはまさにこうした習慣で、しかも目を文章から離さずに済むため、打ち間違えたその場で気づけます。それでも研究の著者たちは、いちばんの速さを目指すならタッチタイピングだとしています。

始め方

  1. 前腕がキーボードと水平になるように座り、手首はまっすぐにします。机の縁で手首を反らせず、浮かせておきます。
  2. FとJの突起を探し、8本の指を軽く曲げてホームポジションに置きます。
  3. キーを見ずに、ゆっくり打ちます。大事なのはまず正確さです。速さは正しい動きの繰り返しで伸びるもので、間違った動きを急いでも身につきません。
  4. 1つ打つたびにホームポジションに戻ります。指を伸ばして押したら、元の位置へ戻します。
  5. 段は1つずつ増やします。ホームポジションの段、次に上の段、下の段、最後に数字と記号の段です。
  6. 少しずつ、なるべく毎日練習します。たまに長時間練習するより、短い練習を続けるほうが習慣になります。

このサイトのタッチタイピング練習もこの順番で、キーを2つずつ足していき、間違えたキーをまた出題します。英語の文章とUS配列で練習しますが、英字の位置はJIS配列と同じです。すべての文字を覚えたら、タイピングテストで速さと正確さを確認しましょう。

ほかのキー配列の場合

指を置く物理的なキーは、どの配列でも同じです。JIS配列とUS配列(ANSI)は英字の並びがどちらもQWERTYなので、ホームポジションはどちらもA、S、D、FとJ、K、L、;です。違うのは記号キーの位置で、たとえば;の右のキーはJISでは:、USでは'です。かな入力でも、指を置くキーは変わりません。突起はどの配列でもFとJのキーにあり、フランスのAZERTYでもドイツのQWERTZでも同じです。DvorakやColemakは文字の位置そのものを動かします。詳しくはキー配列の比較をご覧ください。

実力を測ってみませんか?タイピングテストを受けてから、タイピングを速くする方法と速いと言えるWPMの目安を読んでみてください。

出典:Feit、Weir、Oulasvirta「How We Type: Movement Strategies and Performance in Everyday Typing」CHI 2016。