マウス加速と「ポインターの精度を高める」

マウス加速は、同じ距離だけマウスを動かしても、ゆっくり動かしたときより速く動かしたときのほうがポインターを遠くまで動かす機能です。Windowsでは「ポインターの精度を高める」、macOSでは「ポインタを加速」という名前で、どちらも初期設定でオンになっています。ゲームのエイムのために多くのプレイヤーはこれをオフにして、同じ手の動きでいつも同じだけ視点が回るようにしています。

同じ手の動きでのポインター移動量 加速オフ 加速オン ゆっくり 速く マウスを動かす速さ
加速がオフなら、マウスをどんな速さで動かしてもポインターの移動距離は同じです。オンにすると、ゆっくり動かしたときは短く、速く動かしたときは長くなります。曲線はイメージで、実際のカーブはOSやマウスのアプリごとに異なります。

エイムのために加速をオフにする理由

エイムはマッスルメモリーです。ある角度だけ視点を回すのに手をどれだけ動かせばいいかを、体で覚えています。加速がオンだと、その距離がフリックの速さで変わるため、速いフリックは行き過ぎ、ゆっくりした微調整は届かなくなります。オフにすれば感度の意味が1つに定まり、eDPI計算で求めた360°回転に必要な距離もそのまま通用します。加速は不具合ではありません。小さなマウスパッドと大きな画面で、デスクトップ作業ではオンのほうが使いやすいという人もいます。

Windowsでオフにする

  1. Windowsキー + Rを押してmain.cplと入力し、Enterキーを押します(または「設定」>「Bluetooth とデバイス」>「マウス」>「マウスの追加設定」を開きます)。
  2. 「ポインター オプション」タブを開きます。
  3. 「ポインターの精度を高める」のチェックを外します。
  4. 「OK」をクリックします。

慣れるまでは、速い動きが遅く感じられます。デスクトップ作業で遅すぎると感じたら、同じタブの「ポインターの速度を選択する」のスライダーを動かしてください。マウスの生の入力(Raw Input)を読み取るゲームは、このスライダーも無視します。

Macでオフにする

アップルメニュー > 「システム設定」と選択し、サイドバーで「マウス」をクリックしてから「詳細」をクリックし、「ポインタを加速」をオフにします。この設定はmacOS Sonoma(14)で追加されたもので、それより前のバージョンにはありません。ポインターが動く距離は、同じ画面の「軌跡の速さ」で調整します。

ゲーム内の設定

多くのシューティングゲームは、センサーから届いたカウントをそのまま使う、マウスの生の入力(Raw Input)を読み取ります。そのため「ポインターの精度を高める」を含むWindowsのポインター設定の影響を受けません。マウス設定に、生の入力を使うかどうかを切り替える項目があるゲームもよくあります。ゲーム独自のマウス加速の設定がある場合は、それもオフにしましょう。マウスのDPIを設定するアプリでも加速がかかることがあるので、そちらも確認してください。

10秒でできるチェック

ポインターを画面の左端に押し当てます。マウスパッドに手のひら1つ分ほど離れた2つの目印を決め、その間をゆっくり右へ動かして、ポインターが止まった位置を覚えます。ポインターを左端に戻し、マウスを最初の目印に戻して、同じ距離を速く動かします。加速がオフなら、ポインターはほぼ同じ位置で止まります。速く動かしたときのほうがずっと遠くまで行くなら、まだどこかで加速がかかっています。

次はeDPI計算で自分の感度を確かめ、エイム練習でウォームアップしましょう。

エイム練習