キーボードで文字が二重に入力されるのはなぜ?
1回押しただけで文字が2つ入力されるときは、たいていキーのスイッチが1回の押下で2回分の信号を送っています。これをチャタリングと呼びます。よくある原因はキーの下のほこりや食べかす、スイッチの摩耗や故障で、まれに設定、弱いワイヤレス接続、キーボード自体のソフトウェアが原因のこともあります。まずキーをテストし、そのあと下の対処法を、費用のかからないものから順に試してください。
1. キーをテストする
キーボードの二重入力テストを開き、怪しいキーを1回ずつ、ゆっくり20回ほど押します。同じキーの押下と押下の間隔が一覧表示され、人が意図して押せないほど短い間隔には印が付きます。
- 1〜2個のキーで短い間隔が出る:そのキーがチャタリングしています。手順3から始めてください。
- 多くのキーで短い間隔が出る、または二重入力が出たり出なかったりする:手順2から始めてください。
- 短い間隔は出ないのに、入力中に文字が二重になる:設定が原因の可能性が高いです。手順2から始めてください。
テストが見ているのはキーのイベントで、スイッチの電気信号ではありません。そのため速い二重入力が1回出ただけでは、スイッチの故障とは言えません。同じキーで繰り返し出るなら故障です。
2. パソコンと設定を切り分ける
- 別のポートや別のパソコン。キーボード、またはワイヤレスレシーバーを、ハブを使わず別のUSBポートに直接つなぎます。できれば別のパソコンでも試してください。そこで二重入力が止まれば、キーボードは正常です。
- ワイヤレスキーボード。充電するか新しい電池に替え、間に何もない状態でレシーバーを近づけます。
- リピート開始までの時間。キーを押し続けると、少し間を置いてから連続入力が始まります。この間が極端に短いと、少し長めに押しただけで2回入力されることがあります。Windowsではコントロール パネルの「キーボード」を開き、表示までの待ち時間を「長く」の側へ動かします。MacではAppleメニュー > システム設定 > キーボードを開き、リピート入力認識までの時間を「長く」の側へ動かします。
- Windowsのフィルター キー。フィルター キーは、短い入力や繰り返しの入力をキーボードに無視させる機能です。Windows 11では 設定 > アクセシビリティ > キーボード にあります。修理を待つ間のチャタリング対策にはなりますが、ふだんの入力も遅くなります。
3. キーを掃除する
キーボードのケーブルを抜くか電源を切ります。裏返して軽くたたき、エアダスターでキーの下にいくつかの角度から空気を吹き込みます。キーキャップが外せるタイプなら、キーキャップ引き抜き工具でキャップを外し、スイッチのまわりを掃除します。キーボードに液体を流し込むのは絶対にやめましょう。終わったらもう一度キーをテストします。
4. キーボードのソフトウェアを更新する
キーボード専用のアプリがあれば、最新のファームウェアを入れてください。ゲーミングキーボードには、同じキーの2回目の押下を受け付けるまでの待ち時間(デバウンス)を設定できるものもあります。デバウンスを少し長くするとチャタリングを抑えられます。
5. スイッチかキーボードを交換する
- ホットスワップ対応のメカニカルキーボード:チャタリングするスイッチを抜き、同じ種類の新しいスイッチを挿します。
- 保証期間内:キーボードを開ける前にメーカーに連絡してください。どのキーがどのくらいの頻度で二重入力になるか、テスト結果を控えておきましょう。
- 保証期間外:はんだ付けされたスイッチは工具を持つ人なら交換できます。難しければキーボードの買い替え時です。
ノートパソコンやMacBookの場合
- キー1つだけを交換できることはまれです。ノートパソコンのキーボードの多くは一体の部品で、本体に固定されていることも多いため、根本的な修理はキーボード全体の交換になります。手順3と同じように掃除しますが、キーキャップは外さないでください。ノートパソコンのキーは細いプラスチックのヒンジで留まっていて、簡単に折れます。
- Windowsのノートパソコン:デバイス マネージャーを開いて「キーボード」を展開し、キーボードを右クリックして「デバイスのアンインストール」を選び、再起動します。起動時にWindowsがドライバーを入れ直すので、キーではなくドライバーが原因の二重入力が解消します。
- 薄い「バタフライ」キーボードを搭載した2015〜2019年のMacBook(12インチMacBookと、その時期のMacBook AirおよびMacBook Pro):文字が繰り返される、キーが引っかかる、反応しないといった不具合が多く、Appleは2018年6月から対象のキーボードを無償で修理し、2019年5月からはすべてのバタフライキーボードを販売から4年間対象にしました。このプログラムのAppleのページは現在、終了したと案内しているため、ほかの保証がない限り今の修理は有償です。Appleは2019年末(16インチMacBook Pro)と2020年(その他のモデル)にシザー構造のキーボードへ切り替えました。
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